気合をいれて
2008年12月18日 気合をいれて

自らの手に若干の不安があるモノのやるからには少しでも良い結果(脱臼ですから整復できるかできないかだけですが・・・)出さなければ行けません。
プレッシャーがかかりますが、患者さんからみればそんなことは関係ありません。手術をしないで良くなれるか、なれないのか。
白衣に袖を通します。気合も入ってきました。集中して整復をします。
明らかな整復感、症状の消失。やった。整復できている。しかし、ここで安心しては行けません。なにせ2週間も経過している脱臼ですから本来末節骨がある位置に線維性に何かあり手を放すと再脱臼したり、何とか収まっていても屈曲出来ない可能性もあります。
医療機関の医師にお願いして整復後と慎重に屈曲したところをレントゲンで撮影してもらいます。
現像が出来るまで少し時間がありますが、私の中では整復感、屈曲した感覚。
ほぼ間違いないとの確診に近いものがあります。
テープで仮止めしてレントゲン室から出て固定をしていると現像が出来てきました。「よし」全く問題ない位置にありかつ屈曲位も関節の適合性が正常です。
いろいろ考えることや言いたい事はありますが、なんにしても手術は回避(一応3日間くらいで再脱臼もありえますが)出来たことは喜ばしい限りです。
そこで私の整復を見ていた先生方は時間の短さに一番驚いたようです。
私が研修していた先では意識したことはありませんが・・・
ちなみに計りませんでしたが30秒以内だったと思います。