本当になさそうなので絶対にありえない話2−��
2009年02月18日 本当になさそうなので絶対にありえない話2−��
経過は思いのほか順調です。固定肢位を変える予定だった3日目も再脱臼無く固定を比較的簡便なものに変えられました。
重要な日以外は若い先生が患者さんと時間を調整しながら責任を持ってみているようです。
「良し、整復は自分でしていないが難易度が高い症例を自分で経過を追えれば自信にもつながるし運動療法のタイミングや量や方法も経験できる」とアドバイザーは経過観察ノートをつけさせ、この症例をもとに院内全体のレベルアップにつなげようと計画します。
そして極めて順調な経過で12月15日を向えます。アドバイザーはかなりプライベートな都合で午前中しか行くことは出来ません。しかし、患者さんは午後以外来院できないとの事。若い先生が不安な表情を見せます・・・「わかった、何とかするから」
まだ付き合い始めたばかりの彼女とのデートの約束をドタキャンして午後患者さんを診にきます。
何を注意して、どのようなことをするか。どんな力でやるか。外来終了後も懇切丁寧に。もう一人残っていた先生と一緒に手取り足取り。時間をかけて指導します。
ここでアドバイザーに不安がよぎります。そう言えばこの子明日半休で午後いないんだ。ちゃんと患者さんに来院する時間指示したかな？確認しようかと思いましたが、これだけゆっくり時間作ってフランクな雑談もして・・・でも万が一・・・
本来はマッサージなどさせないアドバイザーですが、より話しやすくするためにここで初めてマッサージをさせます。一生懸命マッサージしてくれます。もういいよって言っても「まだここの硬結が取れないので」といいながら。
ここまで言って明日のこと何も言ってないので、明日の時間調整は大丈夫だろう。
「あーあそれよりなんて言ってドタキャンの言い訳しよう」
もう勤務終了モードです。
外にでて彼女に電話すると「いいのよ。お仕事なんでしょ。それより患者さんが救われて何より」嬉しいことを言ってくれますが明らかな涙声・・・・そりゃ付き合いはじめたばかりなのに、ゆっくり食事にいったのはいつ？って感じですから・・・今度の休みの予定も全くないのですから・・・
ありがとう。患者さんを一生懸命診て少しでも早く直るように努力するよ。彼（若い先生）もきっと全力でやってくれるから。
