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咳が続いたら2

2010年07月30日 咳が続いたら2

検査値として
 白血球数は正常下限か低値で好中球の左方移動*1を伴うことが多いとされています。
CRP などの急性炎症反応は軽度〜中等度の陽性となります。
寒冷凝集反応は上昇することが多いが、非特異的です。

 胸部レントゲン写真では、区域性または亜区域性のびまん性間質性陰影を呈する場合が一般的です。片側の肺にみられることが多く、罹患部位は下葉が最も多く、次いで上葉・中葉の順である。無気肺や胸水貯留、肺門リンパ節腫大がみられることもあります。
診断
 培養:咽頭ぬぐい液を、特殊培地( PPLO 培地)で培養 します。
 血清学的診断:補体結合反応( CF )、受身赤血球凝集反応( PA )が広く用 いられている。急性期と回復期のペア血清で 4 倍以上の抗体価の上昇がみられれば診断は確実。単独血清では、 CF は 32 倍以上、 PA は 320 倍以上で あれば、感染ありとされます。

治療菌体の蛋白合成阻害薬であるマクロライド、テトラサイクリン系抗生物質がとても効果的とされています。
  5 日間くらいでは再燃することがあるので、約 10 日間投与が通常です。肺炎マイコプラズマは細胞壁がないので、細胞壁合成阻害薬であるペニシリン系またはセフェム系抗生物質は無効です。

*!
ちょっと専門的すぎますが
好中球の桿状核球の%が分葉(分節核)球に比し、
特に増加した場合(桿状球が増えたり、分葉球の平均分葉核数が減ること)を

好中球の核の左方移動、または、左方移動と呼んでいます。

好中球の核数を左から1,2,3,.と並べ、
その百分率を表に記載した場合、核数の少ないほうの百分率が増加することからこの名があります。
(反対に悪性貧血のように核数の多い方に移動する場合を右方移動と呼んでいます。)

左方移動は
急性の細菌感染症(マイコプラズマ肺炎を含む) 各種中毒症
等で見られることが多く、
病態が重症になると左方移動はより高度となります。

激しい場合には後骨髄球、前骨髄球にいたる未熟好中球が出現し、
類白血病反応と呼ばれる血液像を呈するようになります。

参考 検査値ガイドブック 医学芸術社

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