一番じゃないとダメなんですか?
2010年10月28日 一番じゃないとダメなんですか?
一生懸命何かをして結果一番となる。
まあ、何にしても一番になる事は悪い事ではありません。
ただ、結果だけを求めて本当の事を見誤っては行けませんね。
さて、 英国の教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は、2010年版の世界の大学ランキング(World University Rankings)を発表しました。
それによるとランキングのトップに輝いたのは昨年に引き続きハーバード大で、以下2位カリフォルニア工科大、3位マサチューセッツ工科大、4位スタンフォード大、5位プリンストン大と上位5位までをアメリカ勢が占めました。
きっとなるべく公平になる様な手法でランキングをつけているのだと思います。
そんな中週刊ポストの記事によりますと学問を極めるために海外留学する若者が減少しているそうです。
学問を究めるために留学が良いとかは別の議論とさせていただきます。
確かに今年のノーベル化学賞受賞が決まった根岸英一氏、鈴木章氏はともに若い時期に海外に飛び出して研究に励んだそうです。
しかし、近年の若者は「内向き」志向が強い。若手社員の意欲低下は企業経営にも影響が甚大だと記事は報告しています。
海外に長期派遣される研究者の数がピーク時よりも半減していて、海外の大学や研究機関に1か月以上滞在する研究者は昨年度で3739人。ピークだった2000年度の7674人から大きく減少しているそうです。
白熱教室で話題のハーバード大学でも、昨年の留学生666人のうち日本人はたったの5人だったそうです。韓国42人、中国36人、シンガポール22人、インド20人に比べると大きく水をあけられた結果になりました。
米国への留学生自体、昨年の日本は3万人足らずで、約10万人のインド・中国、約7万人の韓国の後塵を拝しています。
留学生の減少で、日本の大学の存在感も低下している。米国の大学院の博士号取得者の出身大学別ランキング(2008年)では、日本の大学は425位に東京大(23人)が入るだけ。1位の清華大(472人)をはじめ中国の大学がベスト10の3つを占めているのに対し、あまりに情けない。と結んでいました。
それぞれの御国事情もあるでしょう。日本ではあまり海外の研究実績や学位を認めていないと言うのも一因と考えている方もいます。
一番を目指さないと一番になれない
全く否定する気はありません。
ただ、個人的には一生懸命やった 結果一番になったが一番好きです、もしかしたら一番を全く求めていないかも知れません。
例えば、整復もちゃんと出来れば良い訳です。誰かと競っている訳ではありません。基準は患者さんです。一番だけど「ちゃんと治せない」よりランク外だが「ちゃんと治せる」が目標なのかも知れません。