尺骨骨折その後
2011年03月30日 尺骨骨折その後

写メが来ました。
空手の事は良くわかりませんが、防御と反撃が一度で出来る様な部位(肘頭付近で)ガードしたのでしょうか?試合は見た事がありませんが、治療中何度か空手の動作(突きや蹴りの動作)を見た事がありますが、素人の私が見ても「柔軟でセンスあふれる」感じの動作をする指導者でした。膝蹴りによる直逹外力ですので、横骨折で転位がありません。ただ注意しなければ行けないのは、「今転位が無いだけで実は転位が存在していた場合」もあります。この場合は骨膜が完全に切れ、横骨折で不安定、場所もあまり良くない。と言う事で非常に苦労をします。ただ、触診した感じやレントゲンの画像の感じで絶対はありませんが、まず大丈夫だと思われます。
ちなみに、なれていない人が手術をすると、プレートや鋼線で固定しても偽関節になってしまう事を数度見た事があります。
ポイントはこの位置を保ち、骨刺激を行う事だと臨床上感じています。あくまでも前回骨折を治療したとき(数年前に中手骨骨折を治療)の経験からですが、 言う事も良く聞いてくれて、激しいむくみや、内科的疾患での骨癒合遅延もないので「絶対に大丈夫」とは言わないものの「心配はいりません」と言った感じです。まあ、経過観察のレントゲンをお願いした時に仮骨(骨髄性)が確認出来れば、一安心。それまではどうしても慎重な意見しか言えません。と言う感じでしょうか。
多分、紹介した人と比較してしまうでしょうが、紹介された方は「私が見た時には2週間以上経過して仮骨がしっかり確認出来たので、かなり断定的に大丈夫です」と言えてしまいあまり比較にはなりません。
あえて同時点で比較したら、本戦、延長とも決着がつかず、試割りの枚数です、世界チャンピオンに折られた人と言う程度の差です。
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