破天荒な人生
2012年05月24日 破天荒な人生
破天荒(はてんこう)とは、故事成語のひとつです。
「豪快で大胆な様子」だと多くの日本人から誤解されていることが多いようです。
それは「あの人の破天荒な生き方が好きだ」みたいな使い方からではないでしょうか。
たとえば坂本 龍馬の「破天荒な生き方」と言えば、勘違いしやすいですよね。
本来の意味からいえば「坂本 龍馬が誰もなしえなかったことをした生き方」と言う意味になります。
しかし、なんとなく「竜馬がゆく(司馬遼太郎 )」の豪快で大胆な姿を想像しての勘違いではないでしょうか。
そもそも、日本人の坂本龍馬像は「竜馬が行く」に依存していると言っても良いほどです。当然是非を行っているわけではありません。
話を戻しますが、破天荒の意味は、「今まで人が(誰もが)なし得なかったことを初めて行うこと」。前人未到の境地を切り開くこと言う意味です。
天荒とは、凶作、また凶作などで雑草の生い茂る様を言うそうです。
唐の時代、王朝成立から100年以上経た後も、荊州(現在の湖北省)地方から官吏登用試験の合格者が出ず、世の人はこれを天荒と言っていた。やがて劉蛻(リュウゼイ)が合格し、人々が「天荒を破った」と言った故事に由来しているそうです。旧説には、天地未開の混沌した状態(天荒)を破り開く意、と言うのもあるそうです。
「豪快で大胆な」と言うことであれば、「豪放磊落」ごうほう‐らいらく の方が良いのではないでしょうか・・・
[名・形動]《「豪放」も「磊落」もほぼ同じ意味》度量が広く大胆で、小事にこだわらないこと。また、そのさま。「―な性格」 デジタル大辞泉より引用
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