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肘内障

2013年02月07日 肘内障

先週依頼を受けて肘内障の再整復に行って来ました。
そもそも 肘内障で無いことを念頭に置きながら診ました。
ある意味鉄則です。

学生時代「昭和の名人」と呼ばれる先生が自嘲気味に、悪くない子供の肘に肘内障の整復をしたことがあると話してもらったことがあります。
頻繁に肘内障になる子供が近所にいました。そのたびに来院して整復をしたそうです。
本当に近いので子供だけで来院するようになったそうです。
ある日、また来ました。整復をしても整復感がありません。良く観察手は全く不自由なく使用します。
整復感が無いことに疑問はあるものの全ての症状が消失?しているわけです。そのまま帰すとしばらくして親御さんから「先生。申し訳ないけど悪い肘治してあげて下さい」と電話がかかってきたそうです。
なんと毎回発症する肘とは違う手を整復したそうです。そりゃ子供は痛い側の手を積極的に出すわけがありません。したがって元から症状が無いのですからいくら診ても問題はないですよね。

そんな貴重な経験談をしてもらっていて、かつ臨床に出ると「肘内障」と勘違いされて変な整復をされたり、放置された上腕骨顆上骨折や上腕骨外顆骨折などをたくさん経験しています。

今回も当然鎖骨、上腕骨近位、遠位、その他外傷を念頭に置きながら慎重に診る覚悟で現地に行きます。
まず、話を依頼してきた先生、親御さんの話(幼稚園の先生の話もまた聞きながら含む)を聞くと手を引いただけという確証はありません。「鉄棒にぶる下がった」「転びそうになって手すりにつかまった」などが有力な情報です。やはり、肘内障で無いことを注意しなければなりません。実際に肘をみると腫脹、熱感ともありません(アイシングはしていたそうです)鎖骨、上腕骨近位、遠位とも全く問題を発見できません。念のために腋下から手を入れ抱き上げても痛みを訴えません。
圧痛を確認できたのは前腕近位屈側だけです。つまり橈骨頭にも痛みがないのです。可動域はほぼ確保され前腕の最大回内と回外時と肘関節屈曲位で痛みを訴える程度です。
肘内障を断定できる材料が無いわけです。ただ、肘内障を否定する意味で整復動作をすることで悪くなる要素もなさそうです。

つづく

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